オーストラリアで純血和牛専門の牧場を経営する日本人がいる。ニューサウスウェールズ州エバンス・プレインズの鈴木牧場の鈴木崇雄さんだ。同氏がオーストラリアで和牛繁殖牧場を始めたのは2006年にさかのぼる。今でこそ「Wagyu」の名は広く知れ渡っているが、鈴木さんの来豪当時は誰も知らない遠い国の牛の品種の1つだったという。現在、経営する牧場の広さは東京ドーム180個分、面積も飼育頭数も当時の5倍以上となった。ちょうど15年目に当たる今年、オーストラリアの和牛市場はどう変化したかを中心に、話を聞いた。【ウェルス編集部】