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遠い米国より「近く」の中国

米中対立、変わるASEAN(1)

米国と中国の対立が常態化し、世界各国の安全保障や経済のあり方に影響を与えるなか、東南アジア各国の立ち位置にも変化が生まれている。安全保障に加えて経済面でも存在感を増す中国に対して、東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要国は、リスクと利点を天秤にかけながら、距離感をつかむことに苦心している。インドネシアとタイは、国内での政治基盤を強化すべく中国の経済力を積極的に活用する姿勢が目立つ。