イオングループが、2014年1月のベトナムでのショッピングモール1号店開業から12年目に入り第2の創業ともいえる進化を遂げている。24年10月には共通ポイント「WAON(ワオン)」をベトナムで導入。グループで顧客IDを共通化しポイントを統合することで、イオン経済圏を構築し、グループ間のシナジー効果を狙う。将来的にグループ横断で顧客の購買データや決済情報の分析を行い、広告戦略や商品開発にも生かしていく計画だ。電子商取引(EC)にもポイントを付与し、実店舗がない地方の消費者へも経済圏を広げる。イオンベトナムの古澤康之前社長(現イオンリテール社長)は「長年思い描いていた構想が、やっと形になってきた」と語り、ワオンの効果に期待する。