韓国銀行の金融通貨委員会は10日、政策金利を年3.25%に引き上げると発表した。
政策金利は3月に3.00%に上がってから据え置かれていたが、今月は0.25ポイントの引き上げを決定した。依然として強い物価上昇圧力を考慮したものと見られる。
同委員会は、世界経済は先進国の回復が多少ずれこむ兆しがあるものの、新興国で好調が続いているとした。ただ、欧州の一部国家の財政危機や北アフリカ・中東情勢、東日本大震災などが下方要因になる可能性があると指摘した。
韓国経済は、内需が足踏み状態の一方で輸出の伸びが追い風となり、上昇基調を維持しているという。雇用も民間部門を中心に改善傾向にある。海外のリスク要因が残る中、韓国の景気は上向くとの見通しだ。
また、消費者物価上昇率は先月も4%台前半と高水準で、物価上昇圧力は引き続き強いと予想。物価安定基調の維持に重点を置く方針を示した。
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