米ネットワーク機器大手のシスコシステムズは13日、新北市林口区のスタートアップ向け産業団地「林口新創園(スタートアップ・テラス)」にソフトウエア開発・運営センターを設置すると発表した。同社がアジア太平洋地域にソフトウエア開発拠点を設けるのは初めて。14日付自由時報などが伝えた。
シスコの台湾子会社、台湾思科系統(シスコ台湾)の陳志惟総経理によると、春節(旧正月、2021年は2月12日)明けにも運用を開始する予定。台湾企業との提携を従来のハードウエア中心からソフトウエアに拡大し、域内のソフトウエア人材やスタートアップなどをパートナーに取り込んだ上で、国際市場を共同開拓する。
同センターでは、シスコのソフトウエア開発プラットフォーム「DevNet」を設置し、同社のソフトウエアアーキテクチャーとアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)を全面的に開放。能力のあるソフトウエア企業とともに開発を進め、ネットワークセキュリティー能力を高めながら、技術を応用していく。
陳総経理は「第5世代(5G)移動通信システムやAIoT(人工知能=AIとモノのインターネット=IoTの結合)時代に突入する中、シスコはソフトウエア開発とハードウエアの融合を重視している。センターの設置を通じて、台湾市場の深耕と関連人材の育成に努める」と述べた。
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