フィリピンのロペス貿易産業相は11月30日、米国や欧州連合(EU)加盟国との2国間自由貿易協定(FTA)の交渉を進めていく考えを示した。マニラスタンダードが伝えた。
ロペス氏は国際シンクタンク主催のオンライン会議で、フィリピンが先月に署名した「地域的な包括的経済連携(RCEP)」のような多国間貿易協定だけでなく、相互の外交・貿易関係深化につながる2国間の協定も重視していると説明した。
具体的には、電子機器やIT・ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービス、ヘルスケアなどに重点を置く考えを示した。
RCEP参加国がフィリピンの輸出入に占める比率の高さにも触れ、「フィリピンは既に世界のサプライチェーン(調達・供給網)に深く組み込まれている」と指摘。FTA交渉を積極的に進めることの重要性を強調した。
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