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【アジアに行くならこれを読め!】『対米交渉のすごい国 カナダ・メキシコ・NZに学ぶ』

■『対米交渉のすごい国 カナダ・メキシコ・NZに学ぶ』

今回のメキシコでの取材では、いろいろな人に北米自由貿易協定(NAFTA)のことを聞いた。某州政府関係者は「メキシコはこれまで米国と幾度となく、さまざまな交渉を重ねてきた経験がある。交渉のプロ、グッドネゴシエーターぞろいだ。たくさんの国と自由貿易協定(FTA)を結んでいるが、全て交渉を経ての結果」。と話す。

本書はカナダ、メキシコ、ニュージーランドが米国との交渉をいかに行ってきたかを紹介している。メキシコの紙幅は多くはないものの、例えばNAFTAに関して、経済立て直しの必要に迫られた当時のサリナス大統領(1988~94年在任)が「外資誘致と避難資本還流」のために交渉を行ったと説明する。米国、カナダを含めた3カ国の交渉ではメキシコが最も譲歩したとされるが、それでも自動車産業や農業、エネルギー、「紛争審査・解決メカニズム」の分野では勝利したという。「そもそも『交渉が妥結できたこと自体』が、メキシコ大統領にとって『望むべき勝利』だった」。

さて、8月から始まる見込みのNAFTA再交渉。未来の書籍にはどのように書かれているだろうか。

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『対米交渉のすごい国 カナダ・メキシコ・NZに学ぶ』

櫻田大造 光文社(楽天kobo電子書籍版)

2014年3月発行(底本は2009年) 778円(税込み)

NAFTAはメキシコの政治的主権を侵害しないだろうという「読み」も、メキシコ側政策決定者は抱いていた。(本書より)

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<目次 のぞき見>

・なぜ、カナダ、メキシコ、NZなのか?

・ジレンマの中のメキシコ

・サリナス・ギャンブル

・妥協を重ねるメキシコ

・メキシコも「対米操縦」に成功?

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櫻田大造(さくらだ・だいぞう)

1961年長野県生まれ。トロント大学修士号取得後、日本長期信用銀行、徳島大学助教授、トロント大客員教授などを経て関西学院大学教授。国際関係論、比較外交政策が専門。他に『誰も知らなかった賢い国カナダ』(講談社)、『大学教員 採用・人事のカラクリ』(中央公論新社)など。

※特集「アジアに行くならこれを読め!」は、アジア経済を観るNNAの新媒体「NNAカンパサール」2017年7月号<http://www.nna.jp/nnakanpasar/>から転載しています。


関連国・地域: ニュージーランド日本米国カナダ中南米
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済社会・事件

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