タイ・フットウエア協会(TFA)のチャニン会長はこのほど、靴メーカーの倒産が小規模企業から中規模企業に拡大しているとの懸念を表明した。ポストトゥデーなどが報じた。
靴メーカーの倒産はここ2~3年で急増している。中国やベトナムからの低価格品の流入と国内の人件費の高騰が主な理由で、これまでは小規模企業の倒産が多かったが、最近は中規模企業も立ち行かなくなるケースが増えてきたという。
低価格品のメーカーは生き残りが難しく、近隣国に移転する資本力のない企業は付加価値の高い高級品に転換するしかないが、最近は高級品の製造に必要な技術職人が不足しており、倒産件数の増加に拍車がかかっている。製靴業界全体で3万~4万人の労働者が不足しているもようだ。
同協会はこうした中、高級品への転換を目指すメーカーを支援するため、イタリアからブーツ職人を招いて製靴技術の無料講習会を開催する。開催期間は3月21~23日と3月26日~4月5日。会場はバンコク・ラマ4世通りの工業省工業振興局。このほか、輸出を検討している企業向けにラオス、ベトナムの視察旅行も計画している。
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