スマートフォン世界大手、宏達国際電子(HTC)の10月連結売上高は前年同月比61.0%減の172億1,400万台湾元(約471億円)だった。前月比では18.6%の減少で、単月ベースでは1月の166億1,500万元に続く、今年2番目の低さとなった。
7日付蘋果日報などが伝えた。「One」シリーズの販売低迷に加えて新機種の発売の遅れが響き、売上高は市場の予測を下回った。1~10月の売上高は累計2,462億2,100万元で、前年同期比39.7%減少した。
張嘉臨財務長は先に開いた第3四半期の業績説明会で「新機種の発売が11月中旬以降に集中しているため、10月の業績は9月を下回る」と予測していた。第4四半期の売上高目標は前期比で14.5%減の600億元。新機種の販促費用がかさむため、営業利益率は1%にとどまるとみている。
11月には米マイクロソフトのスマホ向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン8(WP8)」を搭載した機種などを相次ぎ発売する予定。日本市場ではKDDIと共同開発した「HTCJ」の後継機種となる、5インチディスプレー搭載の「HTCJバタフライ」を発売する。証券関係者は「新機種の投入で売上高は上昇に転じる。11月には200億元台まで回復する」と予測している。
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