ファウンドリー(半導体の受託製造企業)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長は4日、経営再建中の半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの子会社、山形セミコンダクタ鶴岡工場(山形県鶴岡市)の買収について「計画していない」と述べ、一部で報じられていた買収計画を否定した。
張董事長は、2社が1990年代から良好な関係を築いてきたと強調。「ルネサスはTSMCの先進技術を頼りにしている」とし、今後も提携を維持すると述べた。
鶴岡工場は、デジタル家電などに使うシステムLSIの主力生産拠点。薄型テレビやデジタルカメラ、携帯端末向けに納入しているが、テレビの販売不振などで稼働率は低下しており、経営再建にあわせてTSMCへの売却を交渉中と伝えられていた。
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