「誠品(eslite)」ブランドの書店や雑貨店、ホテルを展開する台湾の誠品生活の呉旻潔董事長は、5年後に年間売上高を300億台湾元(約1,331億5,700万円)とする目標を示した。2022年の売上高は185億~190億元になる見通し。6日付工商時報が伝えた。
来年の売上高は新型コロナウイルス感染拡大前の水準の200億元を目指す。
呉董事長は向こう5年で、観光エリアでの大型店と社区(コミュニティーや地域の単位)での小型店に加え、電子商取引(EC)サイトの3項目が主な成長の指標になると説明した。
誠品生活は新型コロナの影響を受け、昨年は上場以来初めて2億2,900万元の赤字に転落。中でも、北部の大型店舗などが影響を受けた。
誠品生活はコロナ禍の中、域内旅行と飲食市場、売り場の統合、ECに力を入れる方針。小型店に飲食関連の導入を試みるほか、グループホテル部門の誠品行旅(エリートホテル)では6月中にも初の年会費制度を導入する予定。1万9,800元を支払えば、ホテル宿泊や飲食、売り場での商品券利用など5万元相当のサービスが受けられるとしている。
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