マレーシアや周辺国で人気の料理「ロジャック(マレー語で『ごちゃ混ぜ』の意味)」。その名の通り、果物や野菜などが甘辛いソースであえられている。食事なのかデザートなのかはっきりせず、インターネットで検索すると、「不思議な料理」として紹介されている。
懐かしい味がする――。今から10年以上前にサバ州コタキナバルで初めて中華風ロジャックを食べた時の感想だ。懐かしさを感じた理由はソースにある。エビのペーストが使われているため独特な風味があるが、名古屋など中部地方で一般的な八丁みそや赤みそをベースにしたみそだれになんとなく味が似ているような気がする。
海外生活が長くなると、慣れ親しんだ食べ物が恋しくなる時がある。日本食を食べに行くのもいいが、手軽にほっとしたい時は、ローカル料理に隠れた「故郷の味」を求めてロジャックの屋台へと向かう。(香)
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