「大変な2021年をよく耐えたね。今年はよりよい年になりますように」。宅配サービスで届けられた食事の容器に、手書きのメッセージカードが添えられていた。オンラインで注文し、配達員はロビーの棚に食事を置いて帰る。コロナ下で構築された非接触のデリバリーシステムの中に、できたての食事の温かさとは異なる、ぬくもりがあった。
メッセージをくれたのは、ジャカルタ市内に小規模ながら数店舗を構えるインドネシア料理店だ。彼らのほうがコロナ禍を耐え抜くのに必死だっただろう。メッセージの最後に記された笑顔の顔文字の裏で、いつコロナが収まるのかと不安を抱えているだろう。
宅配サービスは一方通行だ。こちらから感謝の気持ちを伝えることはできないが、コロナが落ち着けば、店に行って食事をしてみよう。その日まで、彼らにも耐えていてもらいたい。(高)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。