カンボジア保健省は5日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が94人に達したと発表した。初めて1人の感染が確認された昨年の12月14日から1カ月未満で急増したことに警戒感を強めている。クメール・タイムズ(電子版)が6日に伝えた。
同省によると、5日に報告されたオミクロン株の感染者数は9人。他国の状況から現時点では重症化するリスクは低いとされているが、フン・セン首相は同日、オミクロン株の感染者が自宅で療養することを禁止すると発表。理由として「軽症であっても、感染力が強いため、自宅療養を認めることはできない」と説明し、感染拡大による都市封鎖の可能性もあると述べた。
政府は特にタイからの帰国者がオミクロン株を持ち込み、感染拡大につながることを強く警戒している。北西部バンテイメンチェイ州の報道官は、1日で100人を超える帰国者がいると報告。「全員を対象とした国境での迅速抗原検査では、まだオミクロン株は検出されていないが、100人当たり4~5人の新型コロナ陽性者が見つかっている」とコメントした。
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