ミャンマー北東部シャン州ムセで、中国との国境貿易がほぼ止まっているようだ。中国側の市場でミャンマー人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたことを受け、中国当局が一部の国境ゲートを封鎖したため。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが7日伝えた。
新型コロナの感染者が確認されたのは、ムセと国境を接する中国雲南省の瑞麗市。3月29日のPCR検査で1人が陽性と判明した。これを受けて、中国側は違法な出入国者からウイルスが持ち込まれる恐れがあるとみて、翌30日の午後12時30分からムセとの国境ゲートを封鎖した。
ムセ・コメ卸売りセンター(MRWC)のミン・テイン副所長は、「主要な国境ゲートは使えず、コメ、破砕米、砂糖、トウモロコシ、水産品、その他消費財の取引は停止している」と話した。スイカとマスクメロンは例外で、1日当たりトラック約400台分を超える量が、中国に輸出されているという。
ムセでは、新型コロナ感染症の影響を受け、昨年からたびたび国境ゲートが閉鎖され、物資の輸送が停滞。3月に入ってから、ほぼ平常時の水準に戻り、1日当たり約1,000台のトラックが国境を往来していた。
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