「英米のワクチンなんか信用できるか、俺は中国製しか打たんぞ」――。春節(旧正月)期間中の集まりで、華人の夫の親戚のおじさま方が気炎を上げていた。
マレーシアでも先週から、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。第1号となったムヒディン首相が接種を受けたのは米ファイザー製。がんサバイバーである首相が率先して接種し「安全で効果的だ」「パンデミック(世界的大流行)からの脱却に向けて、積極的に接種しよう」とアピールに努めたが、国民の間ではまだワクチンへの不安感が強いようだ。
マレーシアは、英米メーカーのほか、中国やロシアともワクチンの供給契約を結んでいる。親戚のおじさま方は高齢者なので、4月からの接種となるだろう。その頃には、彼らの希望通り中国製ワクチンの供給が進んでいることを願いたい。(旗)
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