タイ観光・スポーツ省は25日、2020年にタイを訪れた外国人旅行者が前年比83.2%減の670万2,396人だったと発表した。政府が新型コロナウイルス感染症対策として入国を制限したことで、4~9月にタイを訪れた外国人旅行者はゼロだった。
国・地域別では、中国が88.6%減の124万9,910人で最多。中国人旅行者は例年、タイを訪れる外国人旅行者の30%近くを占めているが、20年は19%に減少した。以下、マレーシアが85.5%減の61万9,451人、ロシアが60.4%減の58万7,167人で続いた。日本は82.3%減の32万331人で5位だった。
12月の外国人旅行者は、前年同月比99.8%減の6,556人だった。国・地域別では、ドイツが99.0%減の1,007人で最多。以下、中国が99.9%減の961人、英国が99.5%減の567人で続いた。日本は99.9%減の111人だった。
タイ政府は、10月に最長270日間の滞在が可能となる特別観光査証(ビザ、STV)の保有者の受け入れを開始。しかし、国内外での新型コロナの再流行を受け、21年1月11日までにSTVを取得してタイを訪れた旅行者は1,114人にとどまっている。
政府はこのほか、外国人旅行者を徐々に受け入れるため、日本を含む56カ国・地域を対象として、ビザなしで30日間の滞在を認めている。入国後に14日間の隔離が義務付けられているため、21年9月末までは隔離期間を含めて計45日間の滞在が可能。ただし、入国前に入国許可証(COE)の取得やPCR検査の陰性結果の提示などが義務付けられているため、旅行者は限定的となっている。
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