オーストラリアの与党保守連合(自由党・国民党)や最大与党の労働党では、今年10~11月に総選挙が実施されるとの見方が強まっていることから、連邦議会議員が選挙対策を始めていることが分かった。各党は候補者選定作業を進めている。シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。
自由党内では、早ければ8月の総選挙実施案も浮上しているようだ。
モリソン首相は現時点で、22年が選挙年だとし、今年は雇用市場の回復に注力するとしている。ただ、モリソン政権は新型コロナウイルスの感染流行下での政権運営が評価され、世論調査では支持率で労働党に差をつけている。2月からのワクチン接種を順調に行って感染抑制効果を示せば、今年予想される経済成長率の回復や失業率の好転を成果とすることで、年内の総選挙実施により保守連合の政権維持が容易になるとみられる。
労働党は、2~4月に下院議会の候補者を確定させる考えだ。
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