カニカマが好きだ。魚のすり身を加工したカニカマは、見た目、食感、味から本物のカニを食べたような気分にさせてくれる。子どもの頃は本気でカニだと思っていた。昨今の日本食ブームでカニカマは世界に広く浸透しており、中国でも火鍋の具として人気を博している。
先日、カニカマのメニューを考えながら近所のスーパーに行くと、生鮮食品売り場でなんとベジタリアンアワビを発見した。見た目はアワビとは少し異なるが、刺身にすれば本物に見間違えてしまうだろう。値段は1枚15元(約250円)ほどで安く、試しに買って食べてみると、こりこりした食感はアワビそのものだった。カニカマ以来の衝撃だった。
中国ではさまざまな食品の偽装事件の話も聞くが、高級食材に似た物を安価に食べられるのは嬉しい。ただ今思い返せば、足繁く通った69元の海鮮ビュッフェでも出されていた気がしてきた。(東)
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