タイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)が開くオンライン会見で国内の感染状況を日々追う中、先週の会見では胸が締め付けられる思いがした。息子から感染した高齢の男性が亡くなったからだ。
息子はクラスターが発生した違法賭博場で感染し、陽性判定を受ける前に父親の元を訪れていたという。違法行為はもちろん、感染リスクの高い場所を訪れていながら重症化しやすい高齢者と接触していたことに同情の余地はないが、故意にうつしたわけではないだろう。息子は今後、どのような思いで生きていくのだろうか。
市中感染が拡大する昨今、検査で陰性が証明されない限り、感染している可能性がゼロとは言えない。感染しない、させない――。自身や身の回りの人だけではなく、誰かに間接的に悲しい思いをさせないためにも、いま一度気を引き締めて行動していきたい。(香)
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