マレーシアのゴム手袋世界最大手、トップグローブ・コーポレーションは、操業を一時停止していたスランゴール州の28工場全てが、4日までに稼働を再開したと発表した。
トップグローブは、スランゴール州クランにある外国人従業員寮で新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)「テラタイ」が発生したため、2020年11月17日から同州内の工場の操業を段階的に停止。同年12月20日から段階的に稼働を再開していた。
トップグローブは声明で、「工場やオフィス、従業員寮において社会的距離など新型コロナ対策の標準作業手順書(SOP)の順守を徹底している」と強調した。
「テラタイ」はこれまでで国内最大のクラスターとなっており、今月2日時点の累計感染者数は6,253人に上る。首都クアラルンプールや行政都市プトラジャヤでも同クラスターからの感染者が確認されている。
トップグローブは、4日時点でマレーシア国内に41カ所、タイに4カ所、中国とベトナムにそれぞれ1カ所の計47カ所の工場を操業している。うちゴム手袋工場は36カ所で、年産能力は計900億枚となっている。
同社は昨年11月、スランゴール州の工場の一時停止により、21年度(20年9月~21年8月)の売上高に3%の影響を与えるとの見通しを発表した。
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