スー・チー氏の対立候補が逮捕、扇動罪容疑

ミャンマーで11月に行われる総選挙で、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と同じ選挙区から出馬する無所属の候補者が21日、扇動罪容疑で逮捕された。同候補者は、スー・チー氏が選挙違反をしていると主張していた。ミャンマー・タイムズ（電子版）が24日伝えた。

逮捕されたのは、最大都市ヤンゴン・カウム郡区の下院選挙区から立候補しているタイ・アウン氏。スー・チー氏が法令に違反して国家予算や外国の援助を、自身が率いる国民民主連盟（ＮＬＤ）の選挙活動に利用していると主張し、スー・チー氏の立候補資格の剥奪を求めていた。

タイ・アウン氏は近く、ヤンゴン管区選挙管理委員会に訴えを持ち込むとともに、記者会見を開いてスー・チー氏の不正を暴露する方針を示していたが、ヤンゴン・パズンダウン郡区当局の告発により逮捕、収監された。有罪が確定すれば、最大３年の禁錮刑を受ける恐れがある。また量刑によっては、立候補資格も取り消されることになる。