化学建材メーカー大手のアイカ工業(名古屋市)は14日、ベトナムで化粧板販売を手掛けるCHIグループの8社を取得すると発表した。ベトナムでのメラミン化粧板の販売強化につなげる。
アイカ工業は、CHIグループ8社を統括するために設立される新会社「アイカHPLトレーディング」(予定)の株式の70%を、同グループのオーナーであるファム・バン・ルーン氏から取得する。株式の取得は、アイカ工業の100%子会社であるアイカ・アジア・ラミネーツ・ホールディングを通して実施し、2020年2月に完了する予定だ。取得額は明らかにしていない。
CHIグループは、ブース用コンパクトメラミン化粧板販売で国内シェア首位にある。アイカ工業は今年5月、ベトナムにアイカ・ラミネーツ・ベトナムを設置してメラミン化粧板の製造販売を開始していた。今回の株式取得で獲得するCHIグループの販売網や人員、設備を生かし、拡販を図る。
日本でメラミン化粧板の販売シェア1位のアイカ工業は、販路拡大に向けてアジア地域へ積極的に投資している。
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