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【有為転変】第134回 日豪へのミサイル配備

最近オーストラリアの全国紙で、米中対立の狭間で舵取りに悩む豪モリソン首相の風刺画がよく掲載されるようになっている。確かに現実はその通りだ。今月上旬に、米国と豪州の外務・防衛担当閣僚による協議(2プラス2)がシドニーで行われたが、その直後の会見で、オーストラリアに中距離ミサイルを配備する話題が出て大きな注目を集めた。念頭に置いているのは当然、太平洋での権益を拡大する中国である。ミサイル配備の可能性は、日本も全く同じ立場に置かれている。だが――。