テイクオフ:夏真っ盛りのマニラ。特…

夏真っ盛りのマニラ。特に午前10時以降の日差しは、太陽の殺気を感じるほどで、無防備に肌をさらすと悲惨なことになる。だから昼時には傘を差して歩く人も少なくない。傘といっても日傘ではなく、ただの雨傘だ。目に見えない紫外線はともかく、日差しだけでも防ぎたいという切実な思いを感じて、見かける度にほっこりする。

昼下がり。素肌をさらして炎天下を歩いていたら、傘の屋台が信号待ちをしていた。赤やピンク、紫と色とりどりの傘がカートいっぱいに詰め込んである。値段は70ペソ(約146円)から。この日差しの中でスーパーを往復したら、数年後にはしみに悩まされるかもしれない。妙な焦燥に駆られて、おじさんに声を掛けた。

交差点で緑の折りたたみ傘を開く。雨傘なんて気休めにしかならないが、「堂々と車道を走っている謎の自転車屋台」で買い物できたのは嬉しかった。(あ)


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 経済一般・統計社会・事件

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