富士通は5日、同日から世界180カ国で、他社製品を含めたIT機器のメンテナンス作業を代行する訪問型サービスを開始すると発表した。フィリピンなど3カ国をハブに、各拠点のエンジニアに作業手順書などを送り、24時間体制でサービスを提供する。大手、準大手、中堅の日系企業200社以上をターゲットに、2020年度末までに年間売り上げ20億円を目指す。
フィリピン、ベルギー、コスタリカの3カ所にある同社の海外拠点を情報共有・教育のハブとして、海外グループ会社や現地サービス会社のエンジニア約1万5,000人を客先に派遣する。パソコンなどのIT機器の移設やセットアップ、消耗部品の交換、故障時の対応といったITサービスを提供する。
費用は、サービスの導入費用(35万円)、月額基本料(10万円)に、1件当たりの作業料金がかかる。同社の試算では、自前でエンジニアを配備するのに比べ、4割程度の費用で済むという。
富士通の広報担当者は5日、NNAに対し、「これまで個別に対応していたサービスを標準化することで、より使いやすく、大規模に展開できる形になった」とコメント。遠隔操作による運用などではカバーできなかった作業を訪問サービスで補うことで、海外展開する日系企業のITサービス需要を取り込みたい考えを示した。
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