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【アジアに行くならこれを読め!】『TOEIC300点からの海外進出』

フィリピンのセブ島にある、学生数150人規模の英語学校。学生の出身地は日本や台湾、ベトナム、中国、韓国などセブ留学としては国際色豊かな環境で、閑散期を含め1年を通した稼働率は90%超を誇る――。本書の著者の石原氏は、この学校を創業し、運営する日本人ビジネスマンだ。

きっと英語が得意で、ビジネスの才能にも恵まれた人なのだろうと思いきや、著者は「残念ながらまったくそんなことはありません」と謙遜する。セブで学校を立ち上げる前から働いていたオーストラリアの留学エージェントでは、英語を使って大学を手配できないことから「あの手この手でだましだまし」仕事をし、英語力の低さから解雇予告をされたこともあったという。

本書は、海外でビジネスをするにあたって高い英語能力は必要ないということを、著者自らの失敗や苦労、そして成功体験を通じて伝えていく。実際にはセブでの英語学校の立ち上げ奮闘記で、教室の工事を請け負う業者とのやりとりや、ライバルの日系の英語学校が乱立して経営が危機に陥る場面、そこからの復活劇などがリアルに語られる。著者は学生時代にお笑い芸人としてのキャリアも持ち、自虐ネタを交えながらの文体が面白い。英語が堪能でも、既に海外で働いている読者でも楽しめ、励まされる一冊だろう。

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『TOEIC300点からの海外進出』

石原智之/石川毅 講談社エディトリアル

2017年9月発行 900円+税

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こんな調子で日々をなんとか気合で乗り切っていました。(本書より)

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<目次のぞき見>

夢断たれて引きこもりになる

ひょんなことから海外で働くチャンスを得る

建築工事は問題だらけ!

開校、順風満帆・・・・・・とはいかず

奇跡の復活劇

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<著者紹介>

石原智之(いしはら・ともゆき)

TARGET Global English Academy最高経営責任者(CEO)。1978年東京生まれ。東京都立井草高等学校から東洋大学へ進み、大学卒業後は大手芸能プロでお笑い芸人となる。その後、一般企業の総務部に勤務するも会社経営に興味を持ち、オーストラリアの留学エージェントに転職。会社の倒産の危機にも直面したがフィリピン留学エージェント業を開始して業績を回復させる。その中で既存の学校の問題点に気づき、理想の学校を作ることを夢みてフィリピンで2013年に語学学校を設立し、現在に至る。

石川毅(いしかわ・たけし)

1979年東京生まれ。東京都井草高等学校卒業後、専修大学経済学部から同大学院経済学研究科を修了。2002年から企業の海外進出を支援する仕事に従事し、中国駐在などを経て現在に至る。学生時代から、また社会人になってからも休暇を利用して、米国やオーストラリアへたびたび短期留学したりアジア各国を旅行したりするなど、多くの海外体験をもつ。

※特集「アジアに行くならこれを読め!」は、アジア経済を観るNNAの新媒体「NNAカンパサール」2017年11月号<http://www.nna.jp/nnakanpasar/>から転載しています。


関連国・地域: フィリピン日本
関連業種: マクロ・統計・その他経済社会・事件

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