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【アジアに行くならこれを読め!】『ミャンマー経済の基礎知識』

「当時のスケジュール帳を振り返ると、30分から1時間おきに企業面談がびっしり入っている」。2011年から14年にかけて日本貿易振興機構(ジェトロ)のヤンゴン事務所に勤めていた著者の水谷氏は、「人生の中で最も多忙」な時期を過ごしたという。11年3月末に発足したテイン・セイン政権が樹立されて以降に断行されたさまざまな民主改革が、いかに劇的だったかを物語るエピソードだ。その後、16年には国民民主連盟(NLD)による新政権が発足し、引き続き国内の経済改革が進められている。

著者は、そんな変化のまっただ中にあるミャンマーについて、1988年の軍事政権時代から今後の展望を含めて調査して本書にまとめた。投資や労働、雇用といったビジネスに関連する法令や財閥グループ、地場企業の情報が豊富なだけでなく、社会や政治についても分かりやすく説明されている。この一冊だけで、ミャンマーの基礎知識はばっちりだ。また事業を行う上でのチャンスに加え、リスクについても触れ、バランスの取れた構成となっている。

06年に首都がヤンゴンからネピドーに移転された理由は国民の誰もが知らないらしい――。現地生活の経験者ならではのこんなユニークなエピソードを紹介するコラムもあり、ミャンマーの面白さが伝わってくる。アジア最後のフロンティアを開拓するならば、頼もしい必携のビジネス書だ。

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『ミャンマー経済の基礎知識』

水谷俊博/堀間洋平 日本貿易振興機構(ジェトロ)

2017年8月発行 2,000円+税

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連日日本からの出張者や経済ミッション団が押し寄せ、ジェトロ・ヤンゴン事務所は空前の来客ブームとなった。(本書より)

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<目次のぞき見>

1988年以降の政治概況 ~新たな国造りに向けて~

民主化の進展で活性化する経済 ~経済、産業、市場の動向~

進出方法に関する基礎知識

労働・雇用制度に関する基礎知識

ビジネス開始、投資決定の前に知るべきリスク

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<著者紹介>

水谷俊博(みずたに・としひろ)

ジェトロ 海外調査部アジア大洋州課課長代理。元ジェトロ・ヤンゴン事務所次長。2000年に東京外国語大学東南アジア課程(ミャンマー語専攻)を卒業し、ブラザー工業に入社。06年ジェトロ入構。08~10年ジェトロ鹿児島事務所、11~14年ヤンゴン事務所勤務。14年6月から現職。

堀間洋平(ほりま・ようへい)

ジェトロ ヤンゴン事務所 所員。2003年東北大学大学院情報科学研究科、13年山口大学大学院技術経営研究科修了。03年中国電力に入社。15年ジェトロ 海外調査部アジア大洋州課(出向)、16年より現職。

※特集「アジアに行くならこれを読め!」は、アジア経済を観るNNAの新媒体「NNAカンパサール」2017年11月号<http://www.nna.jp/nnakanpasar/>から転載しています。


関連国・地域: ミャンマー日本
関連業種: 政治社会・事件

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