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【アジアに行くならこれを読め!】『オフ・ザ・マップ 世界から隔絶された場所』

『オフ・ザ・マップ 世界から隔絶された場所』

アラステア・ボネット 著/夏目 大 訳 イースト・プレス

2015年3月発行 2,400円+税

地図は空想を呼び起こす。世界地図を眺めながら、まだ見ぬ大陸の国や大海原の島を頭の中で縦横無尽に駆け回ったことは誰にでもあるだろう。最近はグーグルマップなどウェブの地図サービスが充実していることもあり、世界の至る所を手軽に脳内トリップできるようなった。

本書は、英国の地理学者が世界に存在する38カ所の「常軌を逸した場所」を紹介する作品だ。戦闘で破壊され尽くしたがれきの街、ゴミが巨大な塊となり海を漂う浮島、地図には載らない隠された村など、いずれも常識では計り知れないような奇妙な場所たちが並ぶ。

例えば、冒頭で取り上げられるオーストラリアのサンディ島は、北東部の都市クイーンズランドの東方沖700マイル付近に位置する島だった。19世紀から地図に記載されてきたが、2012年に行われた調査により実際は存在しないことが確認された。この島はグーグルアースにも載っていたことから、グーグルはサンディ島を抹消して海の画像に差し替えた。

サンディ島の消滅事件は地理関係者に衝撃を与えた。同様に他にも実在を疑われる場所があってもおかしくはない。世界にはまだまだ謎の場所が埋もれているのだろう。

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場所愛こそが本書の中核となるテーマである(本書より)

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アラステア・ボネット

英ニューカッスル大学、社会地理学教授。地理が社会や人間に与える影響を研究しており、心理地理学の専門誌『トランスグレッション:都市探検ジャーナル』を創刊した。

・目次 のぞき見

どの国にも属さない道

どの国も欲しがらない土地

すべて「なかったこと」にされる

世界最大の死の街

北朝鮮のはりぼての村 機井洞

※このウェブサイトの新特集「Aのある風景」は、アジアを横断的かつ深く掘り下げる、NNA倶楽部の会員向け月刊会報「アジア通」2017年2月号<http://www.nna.jp/lite/>から転載しています。毎月1回掲載。


関連国・地域: オーストラリア日本
関連業種: 社会・事件

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