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円借款で米から野菜・果樹へ

ハリヤナ農業を改革せよ(上)

コメを中心とした穀物生産の過剰揚水を背景に、インド北部ハリヤナ州が地下水枯渇に頭を悩ませている。過去40年間で州内の地下水位は平均約6メートル、調査場所によっては約25メートル低下した。こうした問題を解決しようと、国際協力機構(JICA)は2月、162億円余りの円借款貸付契約をインド政府と締結。ハリヤナ州政府組織の一つ、州園芸局(DoH)が今後、円借款と州政府資金をもとに、水使用量が少ない野菜・果樹など園芸作物への転換を支援する。【鈴木健太】