NNA ASIA

アジアの食の変化に対応

藤江太郎・味の素社長に聞く(上)

伝統的な日用雑貨・食料品店を営業スタッフが一軒一軒回りながら、「うま味」を世界に広めた味の素。売掛金の焦げ付きがないよう、商品を渡して現金をその場で受け取る「現金直売方式」は1960年代にフィリピンで開始され各国に展開された。新興国市場の開拓者(パイオニア)の味の素は全売上高の4分の1、事業利益の半分をアジアで稼ぐ。アジアの所得向上に伴い食生活はどう変化し、商流は変わるのか。味の素のアジア戦略について中国やフィリピンなど海外経験が豊富な藤江太郎社長に聞いた。