【爆走、アジアの高速鉄道】経験の日本、資金力の中国
第1回
1964年に世界で初めて最高時速210キロメートルの新幹線を実現した日本は、高速鉄道技術で世界をリードしてきた。それから半世紀。国内市場が円熟する中で、経済成長著しいアジアの旺盛なインフラ需要を取り込もうと、政府を中心に新幹線の輸出に力を入れている。一方、2007年に高速鉄道の運行を開始した中国は、10年余りで国内の高速鉄道網を急速に拡大。現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の下、国外の高速鉄道計画でも存在感を高めている。アジアを舞台とした高速鉄道の動きを、日本と中国を軸に追った。(文=NNA東京編集部 須賀毅)