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競争力ランキング、世界12位:IMD調査、20年の10位入り視界に

マレーシア生産性公社(MPC)は21日、スイスの国際経営開発研究所(IMD)による2014年の「世界競争力ランキング」で、マレーシアの順位が世界60カ国・地域中12位だったと発表した。昨年の15位から上昇した。順位は過去4年間で着実に上がっており、MPCでは20年までの上位10位入りも果たせるとみている。

マレーシアの競争力を指数で表すと、世界首位の米国を100とした場合で82.09だった。順位は、アジア太平洋地域で3位(昨年4位)、東南アジア諸国連合(ASEAN)で2位(同2位)、人口2,000万人以上の国・地域で4位(同5位)、1人当たりの国内総生産(GDP)が2万米ドル(約203万円)以下の国・地域で1位(同1位)だった。

ムスタパ・モハメド通産相は声明で「政府が推進する政府改革プログラム(GTP)と経済改革プログラム(ETP)の成果を反映している」とし、今後も国際競争力を強化するために「規制の緩和や効率化を進めて投資や貿易を促進できる環境を整備する」と説明した。

調査は世界60カ国・地域を対象に「経済動向」「行政の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の4分野、338項目で評価した。分野別に見ると、マレーシアは行政の効率性で15位、インフラで25位と、ともに昨年の順位から横ばいだった。一方で経済動向が9位(昨年7位)、ビジネスの効率性が5位(同4位)とわずかに順位を落とした。

マレーシアの評価が高い2分野について詳しく見ると、経済動向の中では、「国際投資」「物価」がそれぞれ前年から順位を上げ、拠点移転による生産、研究開発(R&D)、サービスへのリスクについてはいずれも低いとして1位の高い評価を得た。ビジネスの効率性では「熟練管理職の採用しやすさ」が1位だった。

MPCのモハマド・ラザリ事務局長は記者会見で「順位はあくまで目安であり、マレーシアが生産性を伸ばしても他国がさらに伸びることで順位が下がることもある」と説明した上で、「経済動向とビジネスの分野については、いずれも上位10位以内だった」と述べ、現行の政策がじわりと効果を上げているとの認識を示した。

■社会インフラ整備が課題に

一方、昨年から横ばいだったものの、行政の効率性とインフラは全体の順位が高くない。行政の効率性を項目別に見ていくと、「財政黒字・赤字」が49位で昨年から順位を落としているほか、「GDPに占める民間・公社への補助金の割合」も54位と低迷している。ただ「補助金の経済への影響」は7位となった。

インフラも鉄道、固定電話線、ブロードバンド速度などの基礎インフラのほか、「医療への支出」「教育評価」「15歳以上の識字率」など教育、医療、科学技術の面で、いずれも順位が40~50位台と低迷している。ラザリ事務局長は「まだ改善するべきことはある」と述べた上で、「課題は明らかになっている」と指摘。20年までに政府が目標としている先進国入り実現に合わせて、上位10位入りを果たすことも可能との見方を示した。

MPCのザイノン・バカー事務長も「政府が策定作業に入っている第11次マレーシア計画(16~20年)にも今回の報告書で持ち上がった課題が反映される」と説明した。

マレーシア政府は、国際的な競争力を図る指標としてIMDの報告書のほか、スイスの世界経済フォーラム(WEF)が発行する「国際競争力ランキング」、世界銀行のビジネス環境報告書を重視しているという。


関連国・地域: マレーシアASEAN米国
関連業種: 医療・医薬品電力・ガス・水道小売り・卸売りサービスマクロ・統計・その他経済雇用・労務政治社会・事件

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