三井物産や三菱商事、丸紅の総合商社3社は28日、それぞれ韓国輸出入銀行と包括的な業務協力に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
今後、商社各社は輸出入銀と個別に、◇電力◇新エネルギー◇水◇石油とガス◇インフラ◇船舶――などの分野における情報・意見交換を行っていく。
三井物産は「これまでも、エジプトにおける重油精製設備の建設や、メキシコの液化天然ガス(LNG)受け入れターミナル運営事業において、韓国輸出入銀より融資、保証を得て事業を推進してきた。今回のMOUにより、有望な新規案件の発掘を含め、さらに海外での投資促進および取引拡大を目指したい」とコメントした。同社広報担当者はNNAの取材に対し、「ほかの日本企業の海外進出を助けると同時に、韓国企業との案件も含まれる」と説明した。
輸出入銀関係者は「日本だけでなく、欧州や米国などの海外企業との業務協定を持続的に推進しながら、韓国企業の海外進出のためのグローバルな協力体制を構築していく計画」と話した。
輸出入銀は、2000年以降、日本の総合商社と韓国企業が合同で行った7つ以上の事業に対し、プロジェクト・ファイナンス(PF)型式で、総25億3,000万米ドル(約1,940億円)の支援を行ってきた。
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