中国海関(税関)総署が13日に発表した貿易統計によると、1~9月の日中間貿易総額は昨年同期比1.8%減の2,487億6,000万米ドル(約19兆5,000億円)で、1~8月の1.4%減より減少幅が拡大した。反日デモを受け、自動車や家電など日本製品の買い控えムードが影響したとみられる。
9月単月の日中貿易は昨年同月比4.5%減の300億8,400万米ドルと、4カ月連続のマイナスだった。日本からの輸入が9.6%減と、大きな下げ幅を示した。日本にとって中国は最大の貿易相手国。中国にとって日本は国・地域別で世界第4位の貿易パートナーで、日中貿易の悪化が世界経済に与える影響が懸念される。
9月の全体の貿易総額は昨年同月比6.3%増の3,450億3,000万米ドルだった。このうち輸出額は9.9%増の1,863億5,000万米ドルで、単月としては過去最高を記録した。輸入額は2.4%増の1,586億8,000万米ドル。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は276億7,000万米ドルの黒字だった。
1~9月の累計貿易額は、昨年同期比6.2%増の2兆8.424億7,000万米ドル。このうち輸出額は7.4%増の1兆4,953億9,000万米ドル、輸入額は4.8%増の1兆3,470億8,000万米ドルだった。
1~9月の国・地域別の累計貿易額では◇欧州連合(EU):2.7%減の4,109億8,800万米ドル◇米国:9.1%増の3,554億2,000万米ドル◇東南アジア諸国連合(ASEAN):8.1%増の2,888億7,400万米ドル――となった。このほか南アフリカ、ベトナム、フィリピンもそれぞれ37.1%、20.9%、15.5%と前月に続き増加した。<全国>
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