2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)を目指すタイで、企業に対する脱炭素への圧力が増している。世界各地で炭素税の導入が進み、日系を含む大手企業がサプライチェーン(供給網)を巻き込んだ脱炭素目標を掲げるなか、中小企業も対策が急務となっている。排出量を相殺できるカーボンクレジット(炭素排出権)のうち最もポピュラーな再生可能エネルギー証書「I―REC」は、膨れ上がる需要に供給が追いついていない。脱炭素を取り巻くタイの現状を2回に分けて掘り下げる。
2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)を目指すタイで、企業に対する脱炭素への圧力が増している。世界各地で炭素税の導入が進み、日系を含む大手企業がサプライチェーン(供給網)を巻き込んだ脱炭素目標を掲げるなか、中小企業も対策が急務となっている。排出量を相殺できるカーボンクレジット(炭素排出権)のうち最もポピュラーな再生可能エネルギー証書「I―REC」は、膨れ上がる需要に供給が追いついていない。脱炭素を取り巻くタイの現状を2回に分けて掘り下げる。