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東南ア初のららぽーと開業 三井不、コロナ禍で1年遅れも

三井不動産はきょう20日、マレーシアの首都クアラルンプール中心部で商業施設「三井ショッピングパーク・ららぽーとブキビンタン・シティーセンター(BBCC)」を開業する。東南アジアでのららぽーと開設は初めて。新型コロナウイルスの影響で当初の計画から約1年開業が遅れ、全400店舗のうち約80店舗のみでのスタートとなる。日系では、家具・日用品販売店「ニトリ」のマレーシア1号店などが入居する。

20日にクアラルンプールで開業する「三井ショッピングパーク・ららぽーとブキビンタン・シティーセンター」(三井不動産提供)

20日にクアラルンプールで開業する「三井ショッピングパーク・ららぽーとブキビンタン・シティーセンター」(三井不動産提供)

ららぽーとBBCCは、地場不動産開発大手エコ・ワールド・デベロップメントやUDAホールディングス、マレーシアの公的年金に当たる従業員積立基金(EPF)などが推進するプドゥ刑務所跡地再開発プロジェクト「ブキビンタン・シティーセンター(BBCC)」の中核的な施設となる。

同プロジェクトの開発面積7万8,500平方メートルのうち、4万1,800平方メートルほどを占める。地上5階、地下5階(地下駐車場含む)から成り、延べ床面積は13万3,000平方メートル、店舗面積は8万2,600平方メートル。

KLモノレールと軽量高架鉄道(LRT)アンパン線のハントゥア駅と連絡橋で結ばれており、公共交通機関へのアクセスの良さも売りとなる。都市高速鉄道(MRT)1号線(スランゴール州スンガイブロー―カジャン)のムルデカ駅にも徒歩5分の距離だ。

■コロナ禍が日系誘致に影響

ららぽーとBBCCは当初、2021年初めの開業を目指して建設が進められたが、新型コロナの影響で約1年遅れての開業となった。開発・運営する合弁会社、MFBBCCリテール・モールの河島航平社長は17日に開催された報道陣向けの内覧会で、現時点での入居率(契約ベース)は約7割だと明らかにした。工事の遅れなどが響き、まずは約80店舗でのオープンとなるが、年内に全店舗の開業を目指すという。

コロナ禍は、日系企業の誘致にも影を落とした。河島氏によると、当初は全テナントのうち2~3割を日系ブランドとする計画だったが、現時点で1割にとどまっている。ただ「引き続きブランド側とコンタクトをとり、誘致を続けていく」(河島氏)意向だ。

ららぽーとBBCCが位置するブキビンタン地区はクアラルンプール随一の繁華街で、商業施設が立ち並ぶ。その中で、ららぽーとBBCCは物販だけでなく、エンターテインメントや食なども充実させた滞在型の「ライフスタイルモール」として、差別化を図る方針。

エンターテインメント施設としては、Zeppホールネットワーク(東京都港区)のコンサートホールが近くブキビンタン・シティーセンター内に開業する予定。同社のコンサートホールはマレーシアで初めてで、オープン後はららぽーとBBCCと直結する。

三井不動産はららぽーとの進出に先駆け、15年にスランゴール州セパンのクアラルンプール国際空港(KLIA)敷地内でアウトレットモール「三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港セパン(MOP KLIAセパン)」を開業した。アウトレットモールの客足や売り上げは、マレーシアで新型コロナの流行が一段落した昨年9月以降、回復傾向にあるという。

河島氏は「MOPセパンで培った経験やテナントとの信頼関係を、ららぽーとでも生かしていきたい」と話した。

「年内に全店舗の開業を目指す」と話すMFBBCCリテールモールの河島社長(中央)=17日、クアラルンプール(NNA撮影)

「年内に全店舗の開業を目指す」と話すMFBBCCリテールモールの河島社長(中央)=17日、クアラルンプール(NNA撮影)

■ニトリが東南ア1号店

家具・日用品販売大手のニトリホールディングスは20日、ららぽーとBBCC内に「ニトリ」の東南アジア1号店を開業する。

同店では家具やキッチン用品、ホームファッションを扱うほか、寝具寝装に特化した「Nスリープショップ」も併設。常夏の国であることから、接触冷感寝具「Nクール」の販売に力を入れる。

現地法人ニトリ・リテール・マレーシアの小田聡一社長によると、家具は約1,000点、ホームファッションは4,200点を取りそろえる。日本国内の店舗と比べ半分程度の品ぞろえで、価格は日本並みか、少し高い程度に抑えたという。

正式開業に先立って地元住民を対象に内覧会を開き、「(先行して進出している)台湾と同じくマレーシアも外食文化だと聞いていたが、予想に反してキッチン用品に人気が集まっていた」(小田氏)。今後は寝具や調理器具のほか、日本でも近年力を入れているベビー・子ども用品など、顧客の反応を見ながら商品構成を探っていく考えだ。

ニトリは今後5年間で、マレーシアで20店舗体制を目指す方針。小田氏は、首都圏だけでなく地方への出店機会も探るほか、ロードサイド型店舗など新たな業態に乗り出す可能性にも言及した。

ららぽーとBBCC内に開業する「ニトリ」の東南アジア1号店=17日、クアラルンプール(NNA撮影)

ららぽーとBBCC内に開業する「ニトリ」の東南アジア1号店=17日、クアラルンプール(NNA撮影)


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: 食品・飲料建設・不動産小売り・卸売りサービス観光マクロ・統計・その他経済社会・事件

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