蘇州市出身の友人から上海ガニのお裾分けをもらった。実家から即日配達で届いた仕送りだったらしく、友人から受け取った保冷バッグの底では、生きた上海ガニがガサゴソ動いていた。
もらった上海ガニはオス、メス１杯ずつ。当方が一度も上海ガニを食べたことがないと聞いて、異なる味わいを比較できるよう気遣ってくれたみたいだ。友人いわく、水と同量のビールを足してゆでるとカニの風味がさらに増すという。言われた通りに調理すること20分。奇麗に赤くゆで上がった。腹側の殻をはがすと中にはたっぷりとカニみそが詰まっており、食べてみると口いっぱいに濃厚な味わいが広がった。
主要産地の陽澄湖で水揚げ漁が解禁されてから大分たつが、上海ガニの食べ頃はまだまだ続く。上海ガニのおいしさを知ってしまった今、無口になりながらカニを頰張る日々がもうしばらく続きそうだ。（東）
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