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【インフルエンサーinアジア】 “伝説の女優”がSNSで再燃 動画でつなぐ日本とアジア 小澤マリアさん

SNSで多数のフォロワーを持ち、強い影響力を持つインフルエンサーが注目を集める昨今。そんな彼・彼女たちの中から、日本とアジアをつなぐインフルエンサーをご紹介。(取材=NNA東京編集部 古林由香)

1986年北海道生まれ。高校卒業後、2005年にセクシー女優としてデビュー。アジア圏でも絶大な人気を博し、「ミヤビ」の愛称で知られる。10年に女優業を引退。東京・新宿でラウンジバー経営をする傍ら、ダンサーやタレントとして活動。15年からフィリピンでのタレント活動を本格化し、16年に移住後は高級ラウンジや飲食店の立ち上げに参加し、経営者として活躍。新型コロナウイルス感染症の影響で、20年4月に日本へ帰国。8月にユーチューブにオフィシャルチャンネルを開設し、自身のライフスタイルや日本文化に関する情報を発信。現在、バー「DRUNK(ドランク)」(東京都新宿区)を経営(本人提供)

1986年北海道生まれ。高校卒業後、2005年にセクシー女優としてデビュー。アジア圏でも絶大な人気を博し、「ミヤビ」の愛称で知られる。10年に女優業を引退。東京・新宿でラウンジバー経営をする傍ら、ダンサーやタレントとして活動。15年からフィリピンでのタレント活動を本格化し、16年に移住後は高級ラウンジや飲食店の立ち上げに参加し、経営者として活躍。新型コロナウイルス感染症の影響で、20年4月に日本へ帰国。8月にユーチューブにオフィシャルチャンネルを開設し、自身のライフスタイルや日本文化に関する情報を発信。現在、バー「DRUNK(ドランク)」(東京都新宿区)を経営(本人提供)

2005年にセクシー女優としてデビューし、華やかな美貌とカリスマ性で絶大な人気を誇った小澤マリアさん。アジア各国でも大ブレークし、中国の短文投稿サイト微博(ウェイボ)のフォロワー数は200万人、インドネシアでは現地制作された主演映画が大ヒット。15年からは拠点をフィリピンに移し、高級ラウンジの経営に乗り出すなどビジネスパーソンとしても才能を開花させた。

日本に帰国後、「コロナ禍で会えない海外のファンのために」と20年8月から始めたユーチューブは、開始1年で登録者数が20万人目前。日本のメディアでも「伝説の女優がユーチューバーに」と話題だ。取材中、「予想以上の反響で本当にうれしい」と何度も感謝を述べたマリアさん。飾り気のない言葉で、SNSで大人気となるまでの経緯を語ってくれた。

■YouTube:MARIA OZAWA【Official】19万3,000人(登録者数。以下同)

■Facebook:Maria Ozawa 17万8,600人

■Instagram: Maria Ozawa(maria.ozawa0108) 5万3,000人

■Twitter:小澤マリア(@ozawamaria0108) 2万8,000人

■TikTok: Maria Ozawa(mariaozawa9822) 2万人 ※21年9月23日現在

■YouTube:MARIA OZAWA【Official】19万3,000人(登録者数。以下同) ■Facebook:Maria Ozawa 17万8,600人 ■Instagram: Maria Ozawa(maria.ozawa0108) 5万3,000人 ■Twitter:小澤マリア(@ozawamaria0108) 2万8,000人 ■TikTok: Maria Ozawa(mariaozawa9822) 2万人 ※21年9月23日現在

――ユーチューブを始めたきっかけは?

そもそもは新型コロナの影響です。私が住んでいたフィリピンのマニラ市でも20年3月からロックダウン(都市封鎖)が始まって、経営していたラウンジが2軒とも営業できなくなり、その翌月やむなく日本に一時帰国することに。日本でも外出自粛が求められていたので、この機会に以前から趣味的にやっていたユーチューブを使って何かできればと思ったんです。そんな中、フィリピンでお世話になっていた方々と東京で再会。新しいチャンネルを立ち上げて一緒に運営していこうという話になりました。

――一緒にやっているのはどんな方なのでしょうか?

撮影とアイデア出しをしてくれる方が1人、編集をしてくれる方がフィリピンに1人、というチームで基本的に動いています。元々はフィリピンで不動産事業や、エステサロンの経営をしていた方々で、彼女たちも私も動画制作に関しては全くの素人(笑)。あれこれ試しながら頑張っています。スケジュール的には月に2回程度スタッフと集まって、1回につき4本くらいまとめ撮り。最低でも週1~2本をユーチューブにアップしています。おかげで動画本数は100本を超えました。

――チャンネル登録者の属性は?

国別でいうと、インドネシアの方が約80%。その次はフィリピンで、あとは中国、韓国などアジア圏の方が満遍なくいらっしゃいます。ファンのリクエストがあり、人工知能(AI)のソフトを使って15カ国語の字幕を付けているのですが、コメント欄もさまざまな言語で反応があってすごくうれしいですね。

男女比は国にもよりますが大体半々。メークや美容関連の動画は女性視聴者のリアクションがとてもいいですね。

――動画のテーマはどのように決めていますか?

海外の視聴者がとても多いので、そこを第一に考えてテーマを決めています。ロケをする場合も、コロナで日本に来られない今、皆さんが行ってみたいと思う場所はどこだろうとスタッフと一緒に考えて決めています。これまでに鎌倉、浅草、京都などを紹介しました。個人的に料理が好きなのでクッキング動画も多いですね。

――主に英語でのトークでしたが、最近日本語の動画が増えてきた理由は?

実はインドネシアのファンからのリクエストなんです。英語の方が分かる人が多いからいいのではと思っていたのですが、「日本語を話しているほうが好き」という声をたくさん頂きまして。理由は私もよく分からないのですが(笑)。あと、日本の視聴者の方にも気軽に見ていただきたいというのも、もう一つの理由。私自身は英語の方が得意ですが、頑張って日本語でトークしています(笑)。

お寺好きというマリアさんが、鎌倉市(神奈川県)の寺院などをデート風の映像で紹介。動画のコメント欄は「マリアさんとデートできるなんて夢のよう」という喜びの声でいっぱいに。「インドネシアやフィリピンの視聴者はコメントが超ポジティブ(笑)。私もスタッフもいつも元気をもらっています」(小澤マリアさんのユーチューブより。以下同)

お寺好きというマリアさんが、鎌倉市(神奈川県)の寺院などをデート風の映像で紹介。動画のコメント欄は「マリアさんとデートできるなんて夢のよう」という喜びの声でいっぱいに。「インドネシアやフィリピンの視聴者はコメントが超ポジティブ(笑)。私もスタッフもいつも元気をもらっています」(小澤マリアさんのユーチューブより。以下同)

https://youtu.be/O0SOa2vr6_A

■始めて2カ月で収益化に成功、予想以上の反響に一同驚き

――ユーチューブを始めてから1年。心境的な変化などはありますか?

動画を投稿すると毎回たくさんのコメントを頂くんですが、今までファンの方とコミュニケーションできる機会があまりなかったので、とても新鮮な気持ちになれますし、「私のことをこう思っていたんだ」とか、気付くことも多いですね。

――ユーチューバー活動で苦労などを感じる部分は?

どこまで自分を見せていいのか分からず、戸惑う部分はありますね。自分の半生を語る動画を何本か作ったのですが、これまでハッピーな姿しか見せてこなかったので、セクシー女優をしていた当時の葛藤などを語った場合に皆さんに受け入れてもらえるのか不安で。でも、自分が心配していたほどの悪い反応はなくほっとしました。

いまだに手探りしながらやっている部分もあり、そういった意味でまだプロのユーチューバーとは言えないなと感じているので、他のユーチューバーさんの動画を見て一生懸命に勉強しているところです。

――ユーチューブ開始以降の仕事面での変化は?

新しいお仕事の依頼が増えて、とってもうれしいです。先日も、雑誌の『ニューズウィーク日本版』から「世界が尊敬する日本人100」という特集企画で取材を受けたんですが、自分が想定をしていなかった方たちにも動画を見ていただいているのを感じます。

ユーチューブ自体も2カ月目で収益化ができたのですが、予想以上の反響にスタッフにも驚かれました(笑)。この1年、1段ずつステップを上がるのを実感できて、「私、プロとして仕事をしているなぁ」という気持ちになります(笑)。

――今後やってみたいコンテンツは?

コロナが落ち着いて普通に旅行ができるようになったら日本全国を回って、いろんな観光地を紹介したいです。フィリピンにも行けるようになったら、各地のすてきなビーチやローカルの文化なども紹介したいですし、それ以外の海外も訪れて視聴者の皆さんと楽しい時間を共有したいと思っています。

セクシー女優の活動を家族に知られてしまったときのエピソードを語った動画。「当時の正直な気持ちや、家族との関係性などを初めて告白。同じような境遇で困っている方の助けになればいいな、という思いもありアップしました。深い話なので視聴者の反応が心配だったのですが、『新しいマリアさんを知れた』というコメントが頂けてうれしかったです」

セクシー女優の活動を家族に知られてしまったときのエピソードを語った動画。「当時の正直な気持ちや、家族との関係性などを初めて告白。同じような境遇で困っている方の助けになればいいな、という思いもありアップしました。深い話なので視聴者の反応が心配だったのですが、『新しいマリアさんを知れた』というコメントが頂けてうれしかったです」

https://youtu.be/rWgjIeq3uig

■ビジネスでフィリピン移住、異国生活で人として成長

――フィリピンに移住したいきさつを改めて教えてください。

女優業をしていた時からお店をやりたいという夢があり、10年に引退してから新宿の歌舞伎町でラウンジバーの経営をしていたんです。そんな中、日本に遊びに来たフィリピン人の友人が「マリアさんはフィリピンでまだ有名だよ」という話をしてくれて。それで15年に現地を訪れたのがきっかけです。

その友人がニュースキャスターということもあり取材などをセッティングしてくれていて、私としては遊びに行ったつもりが、次々と仕事が舞い込んできました(笑)。そんな中、出演したラジオをきっかけに不動産開発を手掛ける中華系フィリピン人の会社経営者から連絡が入り、マニラ市内でのラウンジ経営のオファーを頂いて、16年に完全移住しました。

――仕事内容は具体的には?

高級ホテル内にあるラウンジ2軒の経営を任されていました。お店に立つのはもちろん、50人前後のホステスの教育もしていました。

その他にも、カプセルホテル、サムギョプサル専門店や、ダイビングリゾートの開発と運営にも携わっていました。ラウンジの仕事がメインでしたが、イベントや広告出演などタレント業も続けていましたし、結構ばたばたの生活を送っていましたね(笑)。でも、働くのが大好きなので充実していました。

――フィリピンでの約5年の生活は、マリアさんにとってどんな時間でしたか?

愛犬だけを抱えて、右も左も分からないまま移住したような感じだったので、最初は寂しいと感じたり、つらい時期もあったりしました。日本と比較してはフィリピンをネガティブに考えてしまうこともありましたが、逆にフィリピンにしかない良いこともたくさんあるなと気付いて。

3年目ごろからタガログ語もできるようになって、現地の友達ができたり、文化への理解も深まったりして、生活がもっと楽しくなりましたね。フィリピンでの5年間は自分を成長させてくれる経験でした。

フィリピンに進出したきっかけや、高級ラウンジ経営を通じて得たフィリピン人との働き方の秘訣(ひけつ)などを、ビジネス目線でトーク。「家族を含めたいろんな方から『海外で頑張っていて偉いね』と褒められたことも、自分にとっては大きなことでしたね」

フィリピンに進出したきっかけや、高級ラウンジ経営を通じて得たフィリピン人との働き方の秘訣(ひけつ)などを、ビジネス目線でトーク。「家族を含めたいろんな方から『海外で頑張っていて偉いね』と褒められたことも、自分にとっては大きなことでしたね」

https://youtu.be/DZfUdQrtUeI

■今は私生活より仕事優先、虎のように証しを残したい

――ユーチューブで、中国、タイ、インドネシアにも住んでみたいとお話しされていますね。

中国はこれまでに何度も行っている大好きな国。どこに行ってもご飯がおいしくて、ビジネスにはもってこいの国じゃないですかね。「14億の人口を抱えているから、ビジネスで失敗してもプラスになる」という話を中国の方から聞いて、何て魅力的なんだと(笑)。機会があればラウンジやクラブの経営などをやってみたいですね。

タイには2、3度行ったことがありますが、人々が優しくて、フィリピンと同じようにいろいろとバックアップしてくれる印象。結構大きな日本人マーケットがあるので、中国同様に現地でのビジネスに興味があります。

インドネシアは熱狂的なファンが多い反面、過去には私の入国を阻止するデモが起きたり、いつもびっくりなことがある国です(笑)。ユーチューブの視聴者からは、「みんなで協力するからコロナ収束後にインドネシアに来て撮影をしてほしい」といったコメントを頂いているので、いつか実現させたいですね。

――今後の夢や目標は?

新宿でやっているバーは箱(店舗)を借りている形なので、将来的には自分の店舗を持てたらいいなと。フィリピンのラウンジも、コロナが落ち着いたら再開できればと思っています。

ユーチューブの方は、もっといろんな方に見ていただけるように広げていって、金の盾(チャンネル登録者100万人でユーチューブから贈られる)をもらうのが目標です(笑)。プライベートの夢は…あまり考えたことがないんです。仕事で成功した後に考えます、って同じことを二十歳くらいからずっと言っているんですけどね(笑)。

料理の腕前を披露するクッキング動画も人気。インドネシア人のファンのリクエストで挑戦したナシゴレンとサテ作りの動画は、再生回数100万回を超える大ヒット作に。「いつも動画の最後に『リクエストがあればコメント欄に書いてね』と伝えて、こちら側からの一方通行にならないように心掛けています」

料理の腕前を披露するクッキング動画も人気。インドネシア人のファンのリクエストで挑戦したナシゴレンとサテ作りの動画は、再生回数100万回を超える大ヒット作に。「いつも動画の最後に『リクエストがあればコメント欄に書いてね』と伝えて、こちら側からの一方通行にならないように心掛けています」

https://youtu.be/TDTBqGuBd2U

――仕事運はあるとおっしゃっていましたよね。

そうなんです! もし自分を褒めるとするならば、仕事運だけは褒めたいです(笑)。昔からずっと人との出会いにも恵まれています。セクシー女優をやっていた時もいい社長さんとスタッフさんがサポートしてくれて、皆さんがイメージされているようなブラックな仕事は一切ありませんでした。

私が座右の銘にしているのが、「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」という言葉なのですが、虎は死後も立派な皮を残すように、私も女優をしていた時は単なる女優で終わるのではなく、何かを残して去ろうという気持ちで必死にやっていました。

その気持ちは引退後もずっとあり、フィリピンでも爪痕を残す覚悟でやっていました。今後も、この座右の銘を大事にして生きていきたいですね。

■小澤マリアさんからNNAカンパサール読者へメッセージ ¶

https://youtu.be/eNn3PK1fiI4> ¶

※特集「インフルエンサーinアジア」は、アジア経済を観るNNAのフリー媒体「NNAカンパサール」2021年10月号<https://www.nna.jp/nnakanpasar/>から転載しています。


関連国・地域: フィリピン日本
関連業種: メディア・娯楽社会・事件

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