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【インフルエンサーinアジア】マレーシアの魅力伝える ママさんユーチューバー Kaoriさん(日本)

SNSで多数のフォロワーを持ち、強い影響力を持つインフルエンサーが注目を集める昨今。そんな彼・彼女たちの中から、日本とアジアをつなぐインフルエンサーをご紹介。(取材=NNA東京編集部 古林由香)

屋台フードから伝統料理まで、マレーシアグルメをシズル感たっぷりに伝えるグルメリポートが好評。「見ている方が飽きないような動画にするのが目標。編集テクニックは他のユーチューバーの動画や、テレビ番組を見て覚えた自己流です」(写真はKaoriさん提供)

屋台フードから伝統料理まで、マレーシアグルメをシズル感たっぷりに伝えるグルメリポートが好評。「見ている方が飽きないような動画にするのが目標。編集テクニックは他のユーチューバーの動画や、テレビ番組を見て覚えた自己流です」(写真はKaoriさん提供)

ロングステイ財団(東京都千代田区)が昨年末に発表した「ロングステイ希望国・地域2019」で、日本人が長期滞在(ロングステイ)を希望する国・地域として14年連続で1位となったマレーシア。人気の理由は治安の良さや、温暖な気候、生活面での利便性の高さなど。そんなマレーシアのリアルな生活情報をユーチューブで発信しているのが、今回紹介するKaoriさん。2013年に移住し、就職、国際結婚、そして二児の出産&子育てと、現地に根を張って生きているKaoriさんならではの視点で制作された動画が人気を集めている。

――マレーシアに移住した経緯は?

Kaori 10代のころから将来は海外に住みたいという漠然とした夢があったんですが、学生時代に旅行で訪れて、居心地の良さを感じたのがそもそものきっかけです。食べ物がおいしいですし、私は雪国生まれなので常夏なのが気に入りました。

その後、マレーシアで就職できたらいいなと思い始めていたところ、たまたま現地での求人を見つけて応募。面接に合格し、13年にスーツケース一つでやってきました。15年に中華系マレーシア人の男性と国際結婚し、現在はユーチューバー活動の他に、ライターとしてマレーシアでの子育てに関する記事を雑誌などで執筆しています。

――18年にユーチューブにチャンネルを開設したきっかけは?

Kaori 日本にいる自分の家族に、マレーシアの生活や私たちの子どもの様子を伝えたいなと思ったのが一つです。また、マレーシアは日本人がリタイア後に住みたい国として人気ですが、私がユーチューブを始めようと思った3年ほど前はマレーシアについて発信しているチャンネルがほとんどなく。現地に住んでいる私が情報を伝えることで誰かの役に立てればいいなと思い始めました。

――主な視聴者は?

Kaori 日本、マレーシアはもちろん、シンガポールや香港の方たちの間でもマレーシア移住の関心が高まっていて、結構見ていただいています。マレーシアの方は、自分たちの国の食べ物に対する外国人の反応が純粋に気になるみたいですね(笑)。あと、新型コロナウイルスの影響で国の移動ができないこともあり、海外に住んでいるマレーシアの方が懐かしんで視聴してくれています。

――グルメリポートが好評ですが、特に思い出に残っている動画は?

Kaori 新型コロナが流行する前は、イポーや東マレーシアのコタキナバルといった日本人があまり行かないような場所の、まだ知られていないグルメを紹介していました。コロナが落ち着いたら、またそういった場所に行っておいしいものをリポートしたいですね。

家族で行ったコタキナバル旅行の模様を5回に分けて配信。おすすめの観光スポットや、ローカルに人気の穴場レストランなど、日本人にはあまり知られていないレアな情報が盛りだくさん

家族で行ったコタキナバル旅行の模様を5回に分けて配信。おすすめの観光スポットや、ローカルに人気の穴場レストランなど、日本人にはあまり知られていないレアな情報が盛りだくさん

https://youtu.be/ztqGfWnNMxQ

■新型コロナでスランプ経験、夫の全面サポートに感謝

――マレーシアでは昨年の春以降、新型コロナの感染拡大が続いていますが、ユーチューバー活動にどのような影響が?

Kaori 昨年3月にマレーシア全土がロックダウン(都市封鎖)されたんですが、かなり厳しい外出制限があり、その時は家に閉じこもっていました。当時は主人の両親や家族と同居していましたし、子どもたちの幼稚園もオンラインの授業になり、自分の時間を持てず動画が更新できなくなって、ちょっとスランプ状態でした。

その一方で、お店や企業さんからのタイアップのお話が増えました。「今までのような経済活動ができないため、インフルエンサーに発信してもらいたい」とご依頼をいくつか頂きました。

――リポートが上手ですが、過去にそういった経験は?

Kaori いえいえ! カメラの前で話すといった経験は一切ありません。でも、学生のときからスピーチとかは苦手な方ではなく、性格的にもはきはきとしている方なので、カメラの前で話すことに特に抵抗はありませんでした。

――ユーチューバー活動に関して、ご家族の反応は?

Kaori 主人は最初から応援してくれていています。普段から家事や育児に協力的ですが、私が編集作業などで忙しいときは、積極的に家のことをやってくれます。動画の企画を一緒に考えたり、中国語字幕の制作を手伝ってくれるなど全面的にサポートしてくれて感謝しています。

子どもはユーチューブのことをあまり分かっていないみたいです。ユーチューブ上で私の姿を見つけたときに、「ママだ!」って言うくらいですかね。子どもは子どもで他に見たい動画があるので、私の動画をねだることはないです(笑)。

Kaoriさんのチャンネル内で21年4月現在、最多の約28万回の視聴回数を記録しているのが、中華系マレーシア人の夫の実家で旧正月を迎えたときの動画。「なかなか体験することができないマレーシア華人の旧正月について、少しでも知っていただけたら嬉しいなという思いで作りました」

Kaoriさんのチャンネル内で21年4月現在、最多の約28万回の視聴回数を記録しているのが、中華系マレーシア人の夫の実家で旧正月を迎えたときの動画。「なかなか体験することができないマレーシア華人の旧正月について、少しでも知っていただけたら嬉しいなという思いで作りました」

https://youtu.be/E4Z94FlwncQ

■子どもも親も伸び伸びいられる、マレーシアの暮らしを伝えたい

――ユーチューバー活動で、苦労を感じる点は?

Kaori ユーチューバーは止まることができず、更新し続けなければならないというプレッシャーと常に戦っている感じです。コロナで外に出られない、アイデアが浮かばない、子どもの熱が出て予定していた撮影ができなくなったとか、そういったものを含めて全てを自分で管理しなければならない点も大変です。

その一方で、応援のコメントを頂いたり、「動画を参考にお店に行ったらおいしかった」とか、「動画を見てマレーシア移住のイメージを膨らませている」といったメッセージをもらうと、自分の動画が誰かの役に立ったんだと実感し、やっていて良かったなと思います。

1カ月の生活費を公開した動画は、移住を検討中の日本人などから「とても参考になった」とコメント欄で大きな反響が。「動画を作成する際は、相手に教えようといった姿勢ではなく、あくまでも自分が知っていることを共有したいという謙虚な気持ちでいることを心掛けています」

1カ月の生活費を公開した動画は、移住を検討中の日本人などから「とても参考になった」とコメント欄で大きな反響が。「動画を作成する際は、相手に教えようといった姿勢ではなく、あくまでも自分が知っていることを共有したいという謙虚な気持ちでいることを心掛けています」

https://youtu.be/3Q0DbUtsP4M

――ユーチューバーになりたい人にアドバイスするなら?

Kaori どんな内容でチャンネル運営していくかということより、誰に見てもらう動画なのかターゲットを絞ったほうがいいと思います。あと、日本にいる日本人、海外にいる日本人、両方に見てもらいたいと欲張らないこと。

私の場合、最初はマレーシア移住を考えている日本人向けに動画を作っていたのですが、移住に興味がある人でかつユーチューブを見てくれるのはせいぜい1万人程度かなと分かったので、今はマレーシア人視聴者も強く意識して制作しています。

――今後の目標は?

Kaori チャンネル登録者10万人を達成したいです。“マレーシアの日本人ユーチューバーといえばKaoriさんだよね”というふうに、日本の方からももっと認知していただけるようになるのが目標です!

マレーシアに移住して、私自身が変わったなと感じるのは、視野が広くなったというか、他人が気にならなくなりました。マレーシアは多民族国家で、異なる宗教、風習などを持つ人が一緒に暮らしている国。そこで生活していくうちに、多様性を認める心を培えたと思います。自分も他の人に受け入れられて生活していることに、マレーシアに来て気付きました。

母親としては、子も親も伸び伸びといられる国だと感じます。日本と比べると子どもの割合が多いので、「子どもってこういう感じだよね」と寛容に受け止めてくれる方が多数。周りの目を過度に気にすることなく子育てできる環境だと感じます。

そんなマレーシアの良さを今後も伝えていけたらなと思います。

KaoriさんからNNAカンパサール読者へメッセージ

https://youtu.be/LK0TnZU1uBM

※特集「インフルエンサーinアジア」は、アジア経済を観るNNAのフリー媒体「NNAカンパサール」2021年5月号<http://www.nna.jp/nnakanpasar/>から転載しています。


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: メディア・娯楽社会・事件

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