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MICE業界で新認証制度、コロナ対策徹底

シンガポール会議・展示会協会(SACEOS)は、MICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)業界で新たな認証制度を導入する。シンガポール政府が4月24日から、MICE参加者数の上限を現在の250人から750人に引き上げるのに伴い、新型コロナの予防対策を徹底しながら安心してイベントを開催してもらえる体制を整備するのが狙い。新認証制度は5月に開始する予定だ。

シンガポール会議・展示会協会は、MICE業界で新たな認証制度を導入する(写真は2019年に開催されたシンガポール・フィンテック・フェスティバルの会場、NNA撮影)

シンガポール会議・展示会協会は、MICE業界で新たな認証制度を導入する(写真は2019年に開催されたシンガポール・フィンテック・フェスティバルの会場、NNA撮影)

新認証制度の名称は「SGセーフイベンツ・サーティフィケーション」。7日に開かれたシンガポール政府観光局(STB)主催の観光産業会議で発表した。

シンガポール企業庁と傘下のシンガポール規格委員会(SSC)が策定した安全なイベント管理に関する参考指針「TR84」に基づき、衛生安全基準を満たしたMICE業界関係者に認証を付与する。衛生安全面の管理を徹底することで、イベント運営会社、MICE会場の所有者、業界関係者に製品・サービスを提供するサプライヤーや、来場者が安心してイベントに参加できるようにする。

「TR84」は、「衛生管理」「人同士で一定の間隔を空けるセーフディスタンシング措置」「非常時の対応や接触者追跡」の3つを骨子としている。イベントごとにリスク管理プランを作成することや、非接触型技術の積極的な導入、セーフディスタンシングを監視するスタッフを1人以上配置することが含まれる。

会議・展示会協会の能力開発・人材・企業サクセス部門代表、デイモン・ヨン氏はNNAに対し、「新認証制度は5月に始動する予定で、準備ができ次第、業界関係者に説明する」と語った。認定手続きを含む詳細も5月に発表するという。

新認証制度は開催規模にかかわらず全てのイベントに適用する。認証取得は義務ではないが「安全なイベント開催に必要な指針となるため、取得を強く推奨する」と付け加えた。

会議・展示会協会が新認証制度を導入する背景には、MICE開催に関する制限措置が緩和されることがある。シンガポール政府は3月、イベントの参加人数の制限を緩和すると発表。参加者に即時抗原検査(ART)を用いた「プレイベント検査」を事前に受けてもらうことを条件に、4月24日から緩和措置を導入すると明らかにしていた。

政府観光局は現在、参加者数が250人を上限にMICEの開催を承認している。今回の緩和措置では最大750人の参加を認める。

政府観光局の政策プランニング・グループ副チーフエグゼクティブ、ジーニー・リム氏は「大型イベントの開催を徐々に認めつつある中、業界関係者や参加者の安全対策を徹底する必要がある。新認証制度の導入はこうした取り組みに貢献できる」と述べた。

会議・展示会協会は、新制度導入に合わせて全国労働組合会議(NTUC)の企業研修部門NTUCラーニング・ハブと提携し、「SGセーフイベント・アンバサダー」の育成を進める。同アンバサダーは、MICE会場で「TR84」の基準が順守されているか監視する役割を担う。既に700人が研修を受けており、今年半ばまでに1,000人まで増やす計画だ。


関連国・地域: シンガポール
関連業種: 観光マクロ・統計・その他経済

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