インド繊維省は27日、同省傘下の繊維委員会と日本の繊維製品試験・検査機関ニッセンケン品質評価センター(東京都台東区)が、インド繊維産業向け支援事業で覚書を締結したと発表した。日本への繊維・衣類製品の輸出拡大が狙い。
インドと日本をビデオ会議システムでつなぎ、署名式を行った。インド政府からはスムリティ・イラニ繊維相、日本政府からは経済産業省の長坂康正副大臣が立ち合った。
インドで生産する繊維製品が日本産業規格(JIS)に準拠した品質を保持できるよう、ニッセンケンが品質改善や検品、能力育成などの分野でノウハウを提供する。共同で研究・開発(R&D)なども実施する。
インドと日本は2011年に包括的経済連携協定(CEPA)を締結したものの、その後もインドから日本への繊維・衣類製品の輸出は伸び悩んでいる。日本が繊維・衣類の輸入大国であることから、インド政府は日本市場には開拓の余地があると期待している。
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