【東南アジア人材の勘所】ピリッとした組織に生まれ変わるために
最終回
早いもので8月からスタートした本連載も、今回で最後となります。過去5回の連載で、アジアで働く人々の異なる就業感、日系企業を取り巻く採用力の慢性的な課題、報酬と言った衛生要因を中心とした人事諸制度にまつわる課題、真の現地化に向けての現地幹部人材育成に見る日本企業の弱さおよび本気度の薄さ、そして前回はさまざまな切り口で見る異文化など、筆者の経験も交えながら、日本人や日本企業の置かれている状況について触れてきました。連載を通じて共通している視点は、欧米やアジアと日本の価値観や文化との「違い」でした。この価値観、文化の「違い」は理解した上で許容することが重要です。人事制度、育成などに見る「違い」は経営を強固にするために早期に是正すべき「違い」とも言えます。