ユニバーサルエンターテインメント(東京都江東区)は9日、フィリピンのマニラ首都圏で運営している統合型リゾート(IR)施設「オカダ・マニラ」の営業を月内に一部再開すると発表した。新型コロナウイルスの影響で営業停止を命じられていたが、当局が規制緩和に踏み切ったため。本格的な営業再開は約6カ月ぶりとなる。
カジノテーブルなどの設置許可台数の30%を上限に、徐々に営業を再開していく。レストランやホテルなどのリゾート関連施設も一部再開する。施設内の消毒や密を避けるためのスペースの確保など、衛生管理を徹底する。従業員には会社が費用を負担してPCR検査を実施する。
フィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)は、3月中旬に新型コロナの感染拡大防止のため、カジノなどの娯楽施設の営業停止を命じた。今月に首都圏の外出・移動制限措置が緩和され、当局が規制緩和に動いたことで営業再開のメドが立った。
オカダ・マニラは営業を停止している間、8,000人近い従業員を1,000~1,500人減らすなど、コスト削減などで営業再開に備えていた。ユニバーサルエンターテインメントの経営企画担当者は「新型コロナの影響はあるが、効率化を進める好機でもある」と話した。
オカダ・マニラは、2016年12月にマニラ首都圏パラニャーケ市のマニラ湾沿いで開業。ユニバーサルエンターテインメントの孫会社タイガー・リゾート・レジャー・アンド・エンターテインメント(TRLEI)が運営している。
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