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英ロールスロイス、豪で原子炉建設を提案

英航空機エンジン大手ロールス・ロイスが、オーストラリア国内で約27億豪ドル(約1,927億円)の費用で小型の原子力発電施設を建設し、不安定な電力供給を補うことで風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーへの移行を助けることができるとの見方を明らかにした。ほかにも、カナダ企業2社が、オーストラリア国内での小型原子炉の建設を提案している。28日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

オーストラリアでは先ごろ、エネルギー市場の管理・運営を担うエネルギー市場オペレーター(AEMO)が、今夏にビクトリア州などで電力不足が生じる可能性があるとし、停電回避に向けた電力のバックアップ計画が必要と訴えていた。近い将来、石炭火力発電所の老朽化に伴って電力供給が不安定になるとの見通しから、世界の原子力発電業界は、長期的な解決策として原子力発電施設の導入を訴えている。

ロールス・ロイスが提案する新型原子炉の小型モジュール炉(SMR)は、クリケット競技場より少し大きい用地に建設が可能で、75万世帯に電力を供給できるという。同社が率いるコンソーシアムでプログラム・ディレクターを務めるデビッド・オーア氏は、「手ごろな費用で長年にわたり持続可能な電力を供給でき、オーストラリアが求めるものを提供できる」と話した。

SMRについては、連邦政府のテイラー・エネルギー相が先ごろ、再生可能エネルギーの供給不足時に対応できる低排出のバックアップ電力として、その利用可能性について議会調査を行うよう要請した。ただ、オーストラリアでは核エネルギーが禁止されていることから、同相は「禁止政策を変更するには、国民からの強い支持が必要になる」と述べている。


関連国・地域: オーストラリア欧州
関連業種: 電力・ガス・水道マクロ・統計・その他経済

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