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7月の輸出は4.3%増、5カ月ぶりプラス

タイ商務省が21日発表した2019年7月の貿易統計(速報値)によると、輸出額は前年同月比4.3%増の212億500万米ドル(約2兆1,500億円)だった。5カ月ぶりのプラスとなった。輸入額は同1.7%増の210億9,500万米ドルで、貿易収支は1億1,000万米ドルの黒字。中国向け輸出が18年10月以来、9カ月ぶりにプラスとなったほか、金の需要が拡大したことが輸出を押し上げた。

品目別の輸出額は、「主要工業製品」(輸出額の構成比80%)が前年同月比6.0%増の169億1,600万米ドル。このうち「電子製品・部品」(同14%)が4.4%減の29億7,600万米ドル、「車両・部品」(14%)が4.2%減の29億5,100万米ドル、「電気製品・部品」(9%)が3.1%増の19億9,800万米ドルとなった。

「農産物・加工品」(輸出額の構成比16%)は1.4%増の34億5,800万米ドルで、2カ月ぶりのプラス。「コメ」(同1%)が27.2%減と2桁のマイナスとなった一方で、「天然ゴム」(2%)は9.6%増、「キャッサバ」(1%)は7.8%増、「食品」(9%)は8.8%増だった。

国・地域別の輸出額は、中国が前年同月比6.2%増の25億2,900万米ドルで、18年10月以来、9カ月ぶりにプラスとなり、米国を抜いて首位となった。米国は9.8%増の24億7,500万米ドル、日本は8.0%増の20億5,900万米ドル。欧州連合(EU)は2.4%減の17億8,300万米ドルに落ち込んだ。このほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)が9.0%減の53億2,700万米ドル、CLMV諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)が9.7%減の22億800万米ドルだった。

商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)のピムチャノック事務局長は記者会見で、「米中貿易摩擦の影響が緩和した」とコメント。ただ、米国が中国製品への追加関税を発動する前に、タイの企業が一時的に輸出を拡大させた可能性があると指摘した。

ピムチャノック氏によると、中国と米国への自動車・自動車部品の輸出額はそれぞれ79.5%、31.7%増加。全体では、金の輸出が前年同月の5倍余りに増加した。安全資産として金を求める投資家が増えていることが背景にあるという。また、果物の輸出は2.2倍に増加し、中国向けでは輸出額全体の8%を占めた。

同氏は「国際原油価格が下がれば国内の物価上昇を抑えられるが、輸出にとってはリスク要因になる」と指摘。輸出成長率でプラスを維持するためには、年末まで月210億米ドル以上の輸出を維持しなければならないと説いた。

1~7月の輸出額は前年同期比1.9%減の1,441億7,600万米ドル、輸入額は1.8%減の1,401億2,200万米ドル。収支は40億5,400万米ドルの黒字だった。


関連国・地域: タイ
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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