不動産・小売り・ＩＴなど、高度人材が不足

人材サービス大手マンパワーグループ・ベトナムが発表した最新の調査報告によれば、今年は不動産・小売り・ＩＴ・教育・製造の５つの業種で人材不足が予測されている。いずれの分野でも高度人材の確保で困難に直面している。10日付ＶＯＶニュースが報じた。

マンパワーグループによれば、特に不動産、小売り、ＩＴ分野の人材不足が深刻で、それぞれ前年比で８％、10％、14％の需要増が見込まれている。建設および不動産業界では、いずれも管理職クラスの人材確保に悩まされている。1,000米ドル（約11万円）～2,000米ドルの給与額を提示してもスキルに見合う人材が確保できない。

小売業においては、シニアとエントリーポジションの両方で人材が不足している。高い成長率で拡大を続ける同業界では、ここ数年給与額が大幅に増加しているが、離職率も高いという。

今回の調査で最も人材需要の増加率が高かったＩＴ業界では、ＩＴ部門の責任者クラスが特に確保が困難だという。このほか、教育業界ではプロジェクトディレクター、製造業では開発責任者といった高ポジションの人材が不足している。