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タタ・スチール、中国大手に東南ア事業売却

インドの鉄鋼大手タタ・スチールは28日、シンガポールに拠点がある子会社ナット・スチール・ホールディングス(NSH)と、タイ子会社のタタ・スチール・タイランド(TSTH)の株式の70%を、中国の業界大手、河鋼集団(HBIS)に売却する契約を結んだと発表した。収益性の乏しい東南アジアの非中核事業を手放し、インド国内など今後も成長が見込める事業に経営資源を集中する。

地元メディアによると、売却額は3億2,700万米ドル(約357億6,000万円)。売却完了までには3~4カ月かかる見通しだ。売却契約は中国北京で同日調印された。両子会社の株式はタタの100%子会社であるTSグローバル・ホールディング(TSGH)が直接保有しており、同社が売却の当事者になった。

タタ・スチールのナレンドラン最高経営責任者(CEO)は「今回の株式売却によって、河鋼とは戦略的提携関係に移行する。当社の東南アジア事業は新たな成長のチャンスをつかむことになる」と説明した。両社に対する30%の出資比率を維持することによって、経営にも間接的な関与を続けていく考えを示した。

タタの発表によると、ナット・スチールとタタ・スチール・タイランドの2018年の売上高は計954億2,000万ルピー(約1,470億円)で、グループ売上高に占める割合は7%強だった。一方、18年3月末時点での両社の総資産は約234億2,000万ルピーで、全社の総資産に占める割合は3.8%だった。両社とも国際的な市況の悪化や建設不況の影響で苦しい経営状況が続いていた。

中国でも最大手の一角を占める河鋼はここ数年、アジアへの進出を加速している。フィリピンでは地元の大手、スチール・アジア・マニュファクチャリングと共同で年産能力800万トン規模の一貫製鉄所建設に乗り出している。タタの東南アジア事業を手掛ける子会社2社を自社の傘下に置くことで、アジアでの事業基盤をさらに高めることになる。


関連国・地域: 中国インド
関連業種: 鉄鋼・金属

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