【アジア取材ノート】 カレーをインドに逆輸出
甘くない市場、ベジタリアンの壁を乗り越えろ
カレー発祥の地、インドで日本式のカレーを提供する日本企業の動きが相次いでいる。向こう3年以内の進出を見据えるのは、大手チェーン「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」。一方、既に現地のレストランで日本式カレーの提供を始めたKUURAKU GROUP(千葉市)は、インド人客から上々の反応を得ている。大塚食品も元祖レトルトカレーの「ボンカレー」でインドに挑む。ただし、発祥はインドでも英国経由で日本に伝わったカレーはインドのものとは全くの別もの。人口13億人の有望市場である半面、国民の多数をベジタリアン(菜食主義者)が占めるなど文化的・宗教的な障壁も高い。各社の戦略を追った。(文=NNA東京編集部 須賀毅)