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ハラル製品輸出に軸足、食品見本市でPR

フィリピン最大級の食品見本市「世界フード博覧会(IFEX)」が、マニラ首都圏パサイ市で25~27日に開催された。主催する貿易産業省傘下の国際貿易センター(CITEM)は、ミンダナオ地方の特産品とハラル(イスラム教の戒律に従ったもの)製品が今後の輸出を伸ばす鍵とみて、国内外の参加者にアピールした。

ミンダナオ地方の特設ブースには、62社の特産品が集まった=25日、首都圏パサイ市(NNA撮影)

ミンダナオ地方の特設ブースには、62社の特産品が集まった=25日、首都圏パサイ市(NNA撮影)

ミンダナオ地方の特設ブースでは、カカオやココナツ油、コーヒー豆などの特産品が並んだ。ミンダナオ開発庁(MINDA)のアロント長官はNNAに対し、「ミンダナオ地方は人口の2割がムスリム(イスラム教徒)。ダバオ市を中心に、ハラル産業のハブにしていく」との意向を示した。マレーシア政府などと調整し、今年はハラル製品の認証機関を約10機関設立する予定という。ハラル製品を扱える国内企業を増やし、輸出拡大を加速させるためだ。同長官はまた、「日本企業にはフィリピン製品の輸入に加え、同地方の開発を促す投資を期待している」と述べた。

ノラ・テラド貿易産業次官(CITEM担当)によると、2017年のフィリピンのハラル食品輸出額は約6億米ドル(約656億円)だった。18年は10%増を目指すという。

IFEXでは国内企業のほか、中国やタイなど、世界各国から約450企業が出展した。CITEMは77億ペソ(約160億円)の成約を見込んでいる。

■保冷剤でアジア市場拡大

日本からは、保冷剤や消臭剤を製造・販売するトライ・カンパニー(静岡県沼津市)が2年連続で出展した。保冷剤の認知度が低いアジアで、フィリピンとベトナムの伸びしろに期待を寄せる。

トライ・カンパニーの山梨博郎専務は、近く現地の輸入代理店が始動すると明らかにした。向こう数年間で、各業界の顧客を獲得し、現地生産も視野に入れる。まずは展示会に多く出展し、フィリピン国民への認知度を高めるという。

同社は物流企業向けの製品販売も行う。今年初めには、温度帯の異なるプレートを利用し電源なしで温度管理ができるコンテナを開発した。シンガポールのセブン―イレブンで5月末~6月末をめどに、20台試験導入し、アジア各地でも展開する予定だ。

山梨専務によると、日本国内の業務用保冷剤の市場規模は45億~50億円。トライ・カンパニーの市場シェアは約2割で、同社を含む7社が市場シェア7割以上を握る。一方、国内の業務用保冷剤メーカーは、ここ10年で7割減の約30社にまで縮小。トライ・カンパニーの山梨氏は「8月にもホーチミンで展示会に出展する。アジアの販路拡大を進めたい」とアジア事業に注力していく姿勢を見せた。

同社は日本のほか、韓国、台湾、タイにも製造・販売拠点を置いている。

「まずはフィリピン国民に保冷剤の存在を浸透させたい」と語るトライ・カンパニーの山梨専務=25日、首都圏パサイ市(NNA撮影)

「まずはフィリピン国民に保冷剤の存在を浸透させたい」と語るトライ・カンパニーの山梨専務=25日、首都圏パサイ市(NNA撮影)


関連国・地域: フィリピン日本
関連業種: 食品・飲料マクロ・統計・その他経済

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